店舗数が年々増えている美容室。
ライバル店が増加する中、安定して経営を続けるためには、集客や運営方法を工夫しなければいけません。
そのためには従来の方法だけではなく、インターネットを利用したITシステムやSNSの運用が効果的です。
しかし、実際は新しいITシステムの検討や導入に時間を割けなかったり、知識がないため何をしたら良いかわからないといった問題を抱えている場合もあるかと思います。
この記事では、美容室運営のよくある悩みや、ITシステムの活用方法について詳しく解説します。
美容室の集客における悩み
美容室選びにはインターネットを利用する人が多いため、公式サイトはもちろん口コミサイトやSNSなど幅広い対策が必要です。
美容室を経営するうえで集客は欠かせませんが、広告コストが大きいことや、SNSの運用にまで手が回らないなどの悩みを抱える経営者もいます。
まずは集客における悩みを2つ説明します。
集客にかかる広告コストが大きい
集客では、広告費で新規顧客を獲得しつつ、リピーターを増やしていかなければ、利益の大部分を広告費に持っていかれてしまう場合があります。
例えば、有名な美容室の多くが登録しているポータルサイトでは、掲載順位やメディア、地域によって料金プランが設定されています。
都心の店舗で掲載順位が上位に表示されるプランを選べば、毎月数十万かかることも珍しくありません。
そのため、費用対効果が得られないリスクがあり、広告費用に頭を悩ませる経営者が多くいます。
SNSの運営に手が回らない
10代・20代を中心に、SNSから来店に繋がるケースが増えてきており、最近では欠かせない集客ツールの1つとなっています。
特にInstagramやFacebookの効果は大きく、ファンが増えれば口コミも広がり、費用をかけずに広告としての効果を得られるため、取り入れている店が増加しています。
ですが、営業中に動画撮影や記事を投稿することが難しく、必要性は感じていても実行できていない店舗が多いのが現状です。
美容室の運営でよくある悩み
ITシステムを活用することで作業時間が削減できるため、美容院の運営をスムーズに行うことができます。
ですが、IT化が進んでいない美容室では作業手間を感じていたり、ITシステムを導入しても活用できなかったりとさまざまな悩みがを抱えることがあります。
続いてこの章では、美容室の運営でよくある悩みを3つ紹介します。
顧客管理や予約受付作業が大変
IT化が進んでいない美容室では、顧客管理や予約受付作業は紙カルテで行われることが多いです。
紙ベースは煩雑であるためミスが生じやすく、予約は電話が中心となると、作業が中断されやすいデメリットがあります。
また、口コミサイトからのWeb予約を利用している場合、口コミサイトと紙カルテの両方を管理しなければならないため、二度手間になるといった懸念もあります。
美容師の求人を出してもなかなか集まらない
美容室の求人を出しても、応募者が少なく集まらないといった悩みもあります。
厚生労働省の衛生行政報告例によると、平成30年時点で美容室は25万1140店あり、コンビニの約5万店を大きく上回っています。
また、美容室の数は年々増えており、雇用される美容師にとって職場選びに苦戦することが少ないのが現状です。
職場選びの際はインターネット上で情報を検索する人が多いため、露出している情報が少ない店舗では、求人の応募者が集まりづらいこともあります。
衛生行政報告例
ITシステムをうまく使いこなせない
上記の悩みなどをふまえてITシステムを利用したいと思っても、何を選べば良いかわからなかったり、トラブル時に対応できなかったりと、うまく使いこなせないこともあるかと思い
ます。
また、ITシステムは経営者だけでなくスタッフも使いこなす必要があり、教育に時間を割けないといった点から、IT化が先送りになることも考えられます。
やっとの思いで導入しても、トラブル時に対応できず困る場合もあるのです。
美容室の集客・運営の悩みを解決する方法
美容室での集客や運営に関する悩みは、どのように解決すると良いでしょうか。
ここからは、ITシステムの活用例について詳しくご紹介していきます。
「集客」「求人」「運営」の3つの点から、それぞれの解決方法を解説いたしますので、順番に見ていきましょう。
集客にはSNSをフル活用
美容室の集客はインターネットだけでなく、SNSも活用することで効果が上がります。
今はInstagramなどのSNSにアップした投稿を見て、「こんなヘアスタイルになりたい」と思う顧客が多くいるのです。
また、Instagramはただ集客するだけでなく、顧客が来店後に店舗やスタイリストについて投稿することで、口コミが広まると言ったメリットがあります。
その他には、美容室の公式LINE開設やクーポンシステムを導入することで、初回だけではなく継続して来店してもらえる仕組みを整えることも可能です。
求人にもSNSを活用
集客だけでなく求人でもSNSの効果を期待できます。
SNSを運用している美容室であれば、職場の雰囲気や同僚となるスタイリスト、どんなスタイリングをしているかを確認できるためです。
それだけでなく、求人用のLINEアカウントを開設することで、電話やメールと比較して気楽にコミュニケーションが取れるため、応募者の増加も見込めます。
運用に少し時間を割かなければいけませんが、費用対効果が高く今後も利用者は増加していくことが予想されますので、美容室の運営にSNSは欠かせないものになるでしょう。
運営にかかる作業はITシステムで効率化
顧客管理は紙カルテではなく、情報を一元管理できるITシステムを導入することで、作業を効率化できます。
これらをIT化することで、顧客情報や予約を紐づけられるため、過去に受けたメニューをどんどん追加したり、予約変更時などのミスを減らすことが可能です。
また、電話予約がメインの場合、スタッフが電話を取る手間が発生しますが、24時間受付のWeb予約をメインにすることで、スタイリングなどの接客に時間をあてられます。
SNS運営やIT化はアウトソース(外注)が可能!
SNS運営の時間を取れずIT化の方法がわからない場合は、プロにアウトソース(外注)することも可能です。
自分だけで導入する際は、一から運営方法やITシステムの導入方法について調べて検討する必要があり、美容室の営業時間外に作業しなければいけません。
ですが、アウトソースすることで、ITシステムの導入から予約受付の対応、SNSやホームページの編集までまとめて任せることができます。
さらに、導入後もサポートを受けられるアウトソース先を選ぶことで、トラブル時に専門家が対応してくれるため、安心してITシステムを利用できるのです。
美容室の運営をより効率化する場合は、プロに依頼して経営者やスタッフの負担を軽減するのも一つの手段です。
まとめ
美容室は年々増加しているため、運営を継続するためには集客や運営をより効率的に行い、他店と差別化する必要があります。
そのためには従来の電話や紙カルテだけではなく、ITシステムやSNSを利用して、より来店数や継続率を増やし、接客以外の作業を短縮化することが求められています。
導入時は作業時間などの負担がかかりますが、集客などの悩みを解決するためには有用な手段です。
個人での導入が難しい場合は、運営の継続やスタッフの負担削減のためにもアウトソースを検討すると良いでしょう。