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【コラム:AI時代を勝ち残る①】要注意!「困ったときはとりあえずAIに相談」は正しいか?

ほんのひと昔ふた昔前まで、どこかSFの題材のようだったAI。しかし今や、仕事でもプライベートでも、なくてはならない存在となりつつあります。
その一方で、AIという新技術が様々な課題や懸念をはらんでいるのもまた事実。そこで今回は、仕事におけるAI活用の注意点を、IT企業の目線から考察します。

AIの特徴や課題についてはこちらの記事をご覧ください。

活用できてますか?IT担当者のためのAI入門基礎知識

AIに質問しても解決できない2つの問題

何かを調べるとき、メールの文面に困ったとき、長ったらしい資料を読み通すのが面倒なとき、いわゆる生成AIの力を借りて効率的に進めた経験は、すでに多くの方にあるのではないでしょうか。
教えてほしいことや解決してほしいことを入力しさえすれば、なんでも即座にわかりやすくまとめて教えてくれる、最強のパートナーのようにさえ思えますよね。

しかし、そんなAIでも、実は真の意味では解決できない問題があります。どういうことなのか、詳しく説明しましょう。

問題① まとめや比較はできても提案はできない

そんなことないと思いましたか?AIは最適な選択肢や方法をいくつも提案してくれていると感じていますか?
しかしその提案、本当にあなたのためだけに心を砕いて選び抜いた選択肢でしょうか。答えは“NO”ですよね。
AIはあなたのことを何も知りません。どんなに細かくプロンプトを入力しても、あなたがどんな人格で、どんな信条を持っていて、何に価値を感じているのか、人間同士がコミュニケーションを取るようには理解できないはずです。

AIが教えてくれる答えは、あくまでも一般的な正論。それも、どこかで誰かが発信した膨大な情報を総合したり、学習したデータを比較したりして導き出したものです。
さらに、参照されるまとめサイトなどがそもそもAIで作られているケースも考慮すると、AIが示した答えに人間らしい感覚が反映されている可能性は低いと言えるでしょう。

例えば、あなたがカメラを買おうとしているとします。AIにおすすめを聞けば、スペックや値段別にいくつかの選択肢を提示してくれるでしょう。
しかしAIは「あなたにはこの機種がぴったり」とは教えてくれません。示された情報の中から、自分で自分に合うものを選ぶしかないのです。
でもそれができるなら、最初からカメラ選びに悩みませんよね?カメラ店に足を運べばきっと、専門知識のある店員が、何を撮りたいのか、どんな場面で使いたいのか、楽に撮りたいのか自分でこだわりたいのか、色々なことを聞き出したうえで最適な機種をおすすめしてくれるはずです。

AIは確かに優秀なアシスタントではあります。しかし、頼れる相談相手と言うには、まだまだ未熟です。
そしてそれ故に、あなたの意思決定に関与したことに責任を持ってもくれません。カメラは買いなおせば良いですが、ビジネスではそうはいかないのです。

問題② 思いもよらない未来や革新的な予想はできない

もう一つの問題は、AIの力は学習したデータによって成り立っていること。つまり、語弊を恐れず言うなら、しょせん過去の知識でしかないことです。

過去のデータから、この月にはこれが売れるとか、この天気の時はこういう事態が起きやすいとか、そういった予測はかなり正確にできるでしょう。
しかし、現在進行形で起こっている出来事にいち早く反応したり、時代を読んでフロンティアとなるような活動をしたり、今まで誰もしなかったような革新的な挑戦を思いつくのは苦手と言えます。

皮肉なことに、時代を変えるのはいつも、今までできなかったことを可能にする革新的な発明やアイディアです。そしてそれらは、たくさんの“うまくいかなかった”データがもとになっています。

“私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ”

とは、エジソンの名言ですが、果たして1万回うまくいかなかった仕事をAIが応援してくれるかは、甚だ怪しいですね。
過去のデータを集めて解析するのは大切なプロセスでありAIの真骨頂とも言えますが、それだけでは分からない未来を人間は作り出せるのです

結論:AIは情報提供者であり相談相手にはなれない

いかがでしたでしょう。コスパ・タイパにとらわれて、何でもかんでもすぐにAIを頼ることの危うさに、お気づき頂けたでしょうか。
AIは非常に優秀なアシスタントではありますが、決して心を尽くして寄り添ってくれるパートナーではありません
あくまでもその膨大なデータを活かして質問に合致する答えを探し出す情報提供者であり、あなたの考えや気持ちを理解して一緒に課題を解決してくれる相談相手にはなれないのです。

真の相談相手とは、あなたが求める情報や答えだけでなく、あなたのために反対意見や苦言も呈してくれるような相手
時には、あなたをよく知らない人たちが無理だと考えることも、あなたを信じて応援してくれるような相手のことです。
そしてそれは、決して今のAIには務まらない、人間だけができる仕事なのです。

ビジネスに悩みや不安がおありなら、AIではなく、まずは信頼できる人間のパートナーを見つけてみませんか?

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