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「自社のIT担当が定着しない…」その理由と対策とは?

「IT担当者がすぐに辞めてしまう」「なかなかいい人材が見つからない」。

そんなお悩みはありませんか?

導入したITシステムを扱える社員が少ない場合、IT担当者は必要不可欠です。

しかし、せっかく入社したIT担当者がすぐに辞めてしまうことがあるのではないでしょうか。実際、どこまで大きな負担がかかっているのかは、実務を行っている人でなければわかりません。

そのため、IT担当者が辞めてしまうのは、本人だけの問題ではないかもしれません。

今回はIT担当者が定着しない理由と、対策について考えていきましょう。

 

特に中小企業で多い悩み「IT担当者が定着しない」

退職届とペン

「IT担当を雇っても、すぐに辞めてしまう」。

これは中小企業に多い悩みです。

採用にもコストや時間がかかりますし、なんとか定着させたいですよね。

1度や2度なら「合わなかった」で片づけることも可能ですが、何度も続いているとなると職場に原因があるのかもしれません。

次章では、IT担当が定着しない理由や経営陣としての考え方、すぐにできる解決策について見ていきましょう。

 

なぜIT担当者は定着しないのか?

なぜ?と書かれた文字

会社としてもせっかく見つけた人材には長くいてほしいもの。特にIT担当は専門的な知識が必要なポジションであり、辞めたからと簡単に引き継げるものではありません。

もともとIT関係は離職率が高い職業として知られていますが、企業のIT担当者も例外ではありません。

IT担当者が退職する主な理由は、以下の4つです。

 

様々なIT業務による負荷が大きい

IT担当の役割は「企画・戦略立案」「開発、構築」「運用」の3つに分類できます。

  • 企画・戦略立案…企業の成長に繋げるため、ITやシステムを活用した企業戦略を練り、規格を考える。
  • 開発、構築…社員がより良い環境で業務ができるようシステムの最適化や改良・構築を行う。
  • 運用…システム運用上での問題やトラブル・クレームに対応する。

本来であれば、企画や戦略に時間をさくことが、企業の成長や成績アップに繋がるベストな状態です。

しかし、実際には毎日社内で発生するシステムトラブルへの対処・クレーム対応など生産性の低下に繋がる業務の負担が大きいことが課題となっています。

社内にIT担当が自分しかいないため、業務が集中し疲弊してしまうことも少なくありません。

また、トラブルやクレーム対応などの業務では自分の評価も得にくいため、やりがいをなくし、結果離職を考えてしまうのです。

 

経営陣・他の社員から理解が得られづらい

IT担当者は専門知識を持っておりますので、ITのトラブルが発生した際には、ついつい頼ってしまうのではないでしょうか。

IT担当者としても「自分にしかできない仕事」と考え、断れず負担に感じてしまうことがあります。

業務について経営陣や他の社員に相談したくても、周りがITやシステムを理解しておらず、まったく話が通じないこともしばしば…。

専門分野であるがゆえ、周りに理解されず「普段何をやっているの?」と思われがちです。

このような「周りに理解してもらえない環境」がIT担当者を追い詰め、離職に追いやってしまいます。

 

評価が高まらない

IT部門がしっかりと確立していない企業では、IT担当者を「ちょっとパソコンに詳しい人」と判断しがちです。

そのため業務として捉えておらず、「ついでにやらせている」程度の認識である場合も少なくありません。

IT担当者としては、業務内容を理解されず、評価にも繋がらないのでは士気が下がってしまいます。

その結果、「大変な思いをして続ける必要があるのか」を考え、離職を決意してしまうのです。

 

業務改善など求められる役割の増大

IT担当者が、他の業務とIT管理・運用を兼任している場合に多く見られます。

書類の山や散らかるデータ、システムのエラーによる伝達ミス…どうにかしたいと思っても、手が回らずに改善ができない。

また経営陣や他の社員にも状況を理解してもらえない状況。

「やりたくてもできない」とフラストレーションが溜まり、負担が増えた挙句に退職してしまうケースも少なくありません。

 

IT担当者は、コア業務に集中できないことや評価のポイントが少ないために、やりがいを見失ってしまうことがあります。

大切な人材を守るために社内の環境を整え、経営陣が積極的に理解を深めていく必要があるのです。

IT担当のモチベーション向上のためにも、社内でITやシステムをどのように扱っていくか?を今一度考える必要があります。

 

前担当者による属人化された業務

IT担当が定着しない状況は、負の連鎖を引き起こします。

前任のIT担当者が突然退職し、急遽新しいIT担当に任命された場合、その人を悩ませる大きな問題の一つに「前担当者時代の属人化された業務」があります。

IT業務においては、「前担当者が何らかのプログラムで効率化していた作業」「IT担当の業務ではないのに前担当者が引き受けていたもの」など、前担当者にしか分からないことが数多くあります。しっかりと引き継ぎが行われていれば問題ないのですが、IT業務は多岐にわたるため、引き継ぎ漏れが発生する可能性は十分ありえます。

作業に関するノウハウやテクニックを一から習得するのは時間がかかりますし、その分担当者の負担は増大します。このことが次の離職を生んでしまえば、どんどん負の連鎖に陥ってしまい、IT担当者が定着しない要因となってしまいます。

 

IT担当者を定着させるためには?

手をつなぐ様子とアイディアを表すアイコン

IT担当が定着しないのは、担当者のせいばかりではありません。

社員が「働き続けたい」と思える職場環境を整える必要がるのです。

ここではIT担当者が高いパフォーマンスを発揮するための環境づくりの方法をご紹介します。

 

IT担当者が生産性の高い業務ができるようにする

IT担当者の離職を防ぐには、業務過多にならないような仕組みを作ることが重要です。

まずIT担当者には「企画・戦略」など会社の売上や成績に繋がる業務に注力できるようにしましょう。

評価に繋がる業務を担当することで、IT担当者の士気アップを目指します。

クレーム対応やシステムのトラブル対応などはアウトソースし、IT担当者の負担を減らすことも視野に入れましょう。

 

IT担当者を正しく評価できる制度を設ける

ITの経験がない人が、IT担当者を正当に評価することは困難です。

個人ではなかなか評価が難しく、チームとなればなおさらでしょう。

そのため、項目を設けて評価するのが分かりやすいかもしれません。

例えば、下記のように一覧表でまとめて、項目ごとに評価を行います。

  • コンプライアンス
  • 業務遂行能力
  • 将来のキャリアデザイン
  • 貢献度

ITエンジニアを育てる大手企業では、半期ごとに社員自身に「やってきたこと・工夫したこと・その結果」などをプレゼンさせる会社もあります。

評価を社員に丁寧にフィードバックすることで、コミュニケーションも図れ、モチベーションアップにも繋がるでしょう。

 

役割を明確化し他部署との連携体制を作る

「IT担当者が何をやっているのかわからない」。このような理由から、周りが業務を理解しづらい状況にある場合の対策です。

まず、IT担当者の役割や業務の目的を明確にしましょう。会社にとってプラスとなる仕事に注力できるようにし、それ以外の業務はアウトソースします。

また、業務改善・課題などは社内で情報共有し、会社全体の問題として捉えましょう。IT担当者と上層部・経営陣が連携し、動きやすい環境を目指すことが大切です。

 

業務内容を標準化してアウトソースで効率アップ

アウトソーシングによる効率化を表すグラフ

IT担当者の離職を防ぐためには、担当させるべき業務と、そうでない業務を明確にする必要があります。

IT担当者でなくてもできる仕事はアウトソースを上手く活用し、負担を減らしましょう。

こだまシステムが提供する「ITサポート」では、IT担当者の負担になりがちな問い合わせやクレーム電話の対応代行、システムメンテ・サーバー管理のお手伝いをいたします。

できればやりたくないクレーム対応や、複雑なシステム管理も全てこだまシステムにお任せください。

コア業務以外をアウトソースいただくことで、社員が本来の業務に注力でき、士気が上がり成績アップにも繋がります。

 

まとめ

IT担当者が定着しない理由は、周りの理解や評価の得づらさにあります。

人知れず問題を抱え込んで退職し、周りから「何故辞めたんだ?」と思われることも珍しくありません。

何度採用してもIT担当者が定着しない場合は、職場環境の改善や上層部の理解が急務です。IT担当を気にかけ、正しく評価することで、離職率は大幅に改善されるでしょう。

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社員のモチベーションを表す図
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