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【コラム:情シスはつらいよ⁈③】アウトソーシングは今も贅沢品なのか

情シスの置かれた立場を独自の視点で深掘りしてきた『情シスはつらいよ⁈』シリーズ。
2作目となる前回は、情シスの仕事は企業にとって主婦(夫)業に似ているため、投資の対象になりにくいというお話をしました。

【コラム:情シスはつらいよ⁈②】情シスが報われないのは○○業に似てるから⁈

情報システム部をアウトソーシングしようとすることは、住み込みの家政婦(夫)を雇おうとするようなもでしたね。

そうなると、やはりアウトソーシングは一部の裕福な家庭や企業だけが利用できる“贅沢品”のように思えますが、はたして本当にそうでしょうか?
コラム最終回となる今回は、アウトソーシングという選択肢に抱くイメージと現実について、引き続き主婦(夫)業を引用しながら考えてみようと思います。

家政婦(夫)がいなくても、家事は既にアウトソーシングされている

アウトソーシング、いわゆる「外部委託」のことですが、自前で行っている業務をお金を払ってプロに頼むことに、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
前回もお話ししましたが、スーツをクリーニングしたり、寿司を握ったり、エアコンを洗浄したり、同じ洗濯や炊事・掃除といえども素人には難しいことに関しては、多くの家庭でお金をかけてプロに依頼しますよね。

では誰でもできそうな日ごろの家事はというと、そのために高いコストを払って住み込みの家政婦(夫)を雇うのは、確かに贅沢なのでしょう。
しかし今では、住み込みではなく時間制で部分的に依頼できる「家事代行」というサービスがあります。忙しいときだけ、苦手なことだけ、何時間いくらでリーズナブルに利用できる家事代行サービスは、共働き世帯を中心に認知度が上がり、少しずつですが利用者も増えているようです。

さらに言えば、人に頼まなくとも、今の時代であれば食洗器やお掃除ロボットなど、機械が家事を代行してくれる“便利家電”もありますね。
もっと言えば、今では“便利”とは呼ばない、ごく当たり前に家庭にある洗濯機や炊飯器だって、大昔の人からすれば贅沢なアウトソーシングです。今まですべて手作業でやっていたことが、スイッチを入れたりタイマーをセットしたりすればある程度は機械がやってくれるのですから、道具を自前で所有しているだけで、実質「外注」の一種です。

そう考えると、家事代行は意見が分かれるとしても、炊飯器や洗濯機を使うこと=家事のアウトソーシングが贅沢である、とは言い難いですね。

では情シスはどうでしょう?ITアウトソーシングは、本当に今も贅沢なのでしょうか?

情シスだけアウトソーシングが進まない皮肉

確かに、今まで当たり前のように常駐の情報システム部を雇っていた時代では、住み込みの家政(夫)婦を雇うのと同様、ITアウトソーシングは贅沢品だったでしょう。
しかし、家事代行で手に余る家事だけを低コストで依頼できるようになったように、『リモート情報システム部』の登場で、これからは困っている業務だけを低コストで委託できるようになりました
自前でなんとかできるのだからコストをかけるわけにはいかないと信じてやまなかったIT業務が、逆に妥当なコストをケチって負担になる方がナンセンスという時代になろうとしているのです。

もしそれでもアウトソーシング自体が贅沢だと思うなら、日々の仕事をよく見直してみてください。
経理業務がそろばんから電卓を経て計算ソフトへと移り変わったのも、手書きしていた書類をPCで作成・複製できるようになったのも、人が対応していた注文がWebサイトから24時間365日受けられるようになったのも、洗濯機や炊飯器と同じ、ある種のアウトソーシングですよね。
いくらケチでも洗濯板で洗濯しろという人がまずいないように、たとえコストがかかっても、今どき計算ソフトやPC、アプリ、Webシステムを使うなという会社はまずないはず。
ITアウトソーシングというのは、実はもう身近になっており、むしろそれなしでは現代の企業活動は成り立たないといっても過言ではないのです。そしてこのように複雑化したITシステムこそが、情シスの仕事と必要性を増やしている原因でもあるわけです。

情報システム部の仕事自体が、人間の仕事を楽にしたり便利にしたりするために行われたITアウトソーシングの産物にもかかわらず、自身はアウトソーシングを利用させてもらえないとは、皮肉なものです。
しかし依然として、情シスのアウトソーシングが贅沢品扱いされてしまうのは、住み込みの家政婦(夫)と同様、やはりコスパが悪いから。ならば、コストを抑えた家事代行に相当する『リモート情報システム部』であれば、贅沢ではなく妥当なコスト、必要経費と考えられるのではないでしょうか。

『リモート情報システム部』だけが解消できる!情シス設置までの3つの壁

新しい技術が労働の価値観を変えていく

いかがでしょう。アウトソーシングの本質は、炊飯器やPCのように、思い描いていたよりもずっと身近なものだったとは思いませんか
こうした製品も、発売当初は高価で一部の裕福な家庭や大企業のみが手にできる贅沢品だったのでしょうが、今では持っていない方が珍しいくらいの必須アイテムになっているはず。
技術の進歩が、製品のコストを下げて普及を成功させ、アウトソーシングであることすら忘れるほど身近にしたからです。

家事代行が数時間でさっさと済ませられるのも、そうした技術があってこそ。衣類を手洗いし、かまどで飯を炊き、箒で掃除して、その日食べる分だけの食事しか作り置きできない生活では、住み込んでもらわなければとてもこなせず、高い人件費が必要でした。
そしてついに、住み込みの家政婦(夫)と似た働き方しかできなかった情シスのアウトソーシングにも『リモート情報システム部』という選択肢が登場したのです。感染症対策でリモートワークを余儀なくされたことをきっかけに、人々が新しい働き方の価値に気づき、それに必要な技術も確立されたからです。

かつては贅沢品だったものが今では必需品になる。ならばきっと、今は無理だと思っていることも、いつか当たり前のことになる。価値観を変えていくのはいつだって技術の進歩であり、新しい技術が生まれれば、新しい価値観もまた生まれるのです。
ITアウトソーシングに関して、私たちはもう、新しい技術を手に入れています。

今一度、よく考えてみてください。ITアウトソーシングは本当に、今も、これからも、贅沢品ですか?

机の上に置かれた豚の貯金箱と9枚の1万円札
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