「世の中どんどんIT化が進んでいくけど、実はパソコンは苦手」「定番のソフトウェアも使いこなせてないのに、AIなんてもっと難しそう」そんなお悩みや苦手意識を感じたことはありませんか?
しかしそのお悩み、生成AIを使えば一瞬で解決するかもしれません。
なぜなら、AIは今までのPCやソフトとは異なり、マニュアルを読み漁ったり手順をネット検索したりしなくても、「対話」をすることでやり方や使い方を教えてもらうことができるからです。
そこでこの記事では、ITへの苦手意識を感じている方にこそ実践してほしい、生成AIを“専属エンジニア”として活用するための対話術についてご紹介します。
また、初めてでも安全に使えるよう、AI活用の注意点についてもあわせてご説明しますので、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
難しいプロンプトは不要!話しかけるだけでOK
生成AIを利用するときには、「プロンプト」と呼ばれるAIへの指示を入力する必要があります。
自分はITが苦手、AIは難しそうと感じている方は、そもそもこの「プロンプト」をどうしたらよいかわからないというケースも多いのではないでしょうか。
しかし、専門家がネットで解説しているような複雑なプロンプトを作らなくても、AIはただ自分の「やりたいこと」や「わからないこと」を話しかけたり質問したりするだけで、それに最適だと判断した返事を返してくれます。マイク機能を使えば、タイピングすら不要です。
質問する内容はなんでもOKです。PCの操作の仕方でも、WordやExcelの使い方でも、資料の作り方でもなんでも構いません。
AIならば、いつでも何度でも、IT担当者がため息をつくような初歩的な質問でも、嫌な顔一つせず、丁寧に根気強く教えてくれますよ。
具体的には、次の3ステップで対話をしてみましょう。
1.やりたいことをそのまま伝えるだけ
まずは、自分がやりたいと思っていることを、そのまま伝えてみましょう。
使っているPCのOSやソフトについては、わかっている場合は事前に明記しておくとよいですね。
Excelで目標を達成した金額だけ色を変えることはできる?
さらにこの要領で、苦手な人には難しい関数やマクロといった高度な処理も、AIに教えてもらうことができます。
Googleスプレッドシートの関数を作って。
A列とB列を比較して、B列にA列と重複したデータがあればC列に重複と赤字で表示したい。
マクロの場合も、以下のように質問するだけで、処理に必要なコードとその設定方法を提案してくれます。
Excelで以下のマクロを作って。
①ボタンを押すと、現在のシートをPDF化する
②ファイル名は『B2セルの会社名_本日日付』にする
③保存先は『特定のフォルダ』に指定する
さらに、やりたいことが何の機能でできるのかわからなければ、「~する方法を教えて」という聞き方でも大丈夫です。
専門知識がなくても、とにかくやりたいことを伝えるだけで、最適な方法をAIが提案してくれるのです。
2.サンプルで実際に試してみる
AIから質問に対する返答がきたら、言われたとおりのやり方で設定・実行してみます。
このとき、いきなり実際に処理するデータで試してみるのではなく、その一部や、サンプルとなるデータを作成・コピーするなどしてそこで試してみることが大切です。
特にマクロを作ってもらったときは、万が一AIが提案したコードで期待通りに機能しなかった場合、最悪のケースとして、元のデータがおかしくなってしまったり戻し方がわからなくなってしまったりする可能性があります。
そうした事態を避けるためにも、まずは失敗してもかまわないデータをサンプルとして用意して、検証してみましょう。
3.うまくいかなかったらAIに報告する
サンプルで試してみた結果、期待通りの仕上がりになっていれば、それで問題はありません。
しかし、期待した結果にならなかったり、思ったような動きをしなかったりした場合は、そのことをAIに報告してみましょう。
報告する内容は、なるだけ具体的な内容にしてください。もしも「これがおかしいのでは?」と思い当たる節があれば、それもAIに聞いてみましょう。
さらに、そもそも「うまくいかない現状がうまく説明できない!」という場合は、画面に出た『#VALUE!』などのエラー名や、マクロの停止画面に出たメッセージをそのままAIに貼り付けて、「こんなメッセージが出たよ」と言うだけでも大丈夫です。
報告を受けたAIは、その内容に応じて改善された方法や別の解決策などを、再度提案してくれるはずです。
改善案が提示されたら、今度はそれを試してみる。もしそれも期待通りにならなければ、またAIに報告する。
こうした対話を繰り返していく中で、AIの提案は次第にブラッシュアップされ、やがて期待通りの結果に結びつけることも可能になるはずです。
AIと対話をする際は、一度に100点満点の答えを引き出そうとするのではなく、対話を重ねることによって、次第に本質に近づけていくということを心がけてみましょう。
絶対に守って!セキュリティに関する注意点
このようにAIを使えば、たとえずぶの素人であろうとも、PC操作はもちろん、関数やマクロといった今まで敬遠してきた高度な機能も使いこなし、今までの手作業を圧倒的に効率化することができます。
しかし、AIの力を借りるときは、人間に教えを乞うのとは異なり、絶対に留意しておかなければならない点があります。
それは、AIは良かれと思って様々な提案をしてくれますが、そこには人間ならば持っていてしかるべき責任感が一切ないということです。
具体的には、以下の点に注意して利用しましょう。
1.個人情報・機密情報を入力しない
まず何よりも大切なのは、顧客や従業員の個人情報や、企業の機密データを入力することは絶対NGということです。
AIの便利さに味を占め、特に関数やマクロを使い慣れてくると、自分が解析や分析をするための手伝いをさせるよりも、むしろAIにデータそのものを解析してもらいたくなってくるものです。
しかし、多くの無料版AIは、私たちが入力した内容を「学習」し、どんどん賢くなっていくようにできています。つまり、入力した個人情報や機密データが、巡り巡って「他の誰かへの回答」として使われてしまうリスクがあるのです。
会社が認めた独自のAIや、学習機能のない有料版AIを企業として利用している場合はこの限りではありません。
しかし少なくとも、一個人が無料版のAIで匿名化や抽象化されていない生のデータそのものを読み込ませることは、絶対に避けなければなりません。
その点、関数やマクロは、あくまでも人間がデータを効率的に利用するための仕組みやプログラムを作らせるだけですから、セキュリティリスクは高くはありません。
ITへの苦手意識があるならなおのこと、楽をしすぎようとはせず、データの内容は自分の目で解析するようにしましょう。
2.アプリやシステムの開発には利用しない
AIを専属のエンジニアとして利用することが当たり前になると、門外漢の自分でも便利なアプリやシステムを構築できるのではないかという気がしてくるものです。
しかし、AIが提案するコードにセキュリティ面の問題が本当にないか、確認するだけの知識をお持ちですか?
「ITが苦手」と感じる人がそれを克服するためにAIを活用する場合、AIの提案した内容にセキュリティ上の脆弱性がないかどうか、判断するすべはないのではないでしょうか。
アプリやシステムを開発するエンジニアは、たとえAIを活用していたとしても、専門知識に基づきそこにセキュリティリスクがないかどうかをきちんと読み解き判断しています。
それは、AIに丸投げしていたのでは決して気づけないプロの技でもあり、素人が簡単にまねできるものではありません。
自分が苦手なことをAIに代行させるのであればなおさら、業務アプリや基幹システムなど、企業活動の中枢に影響するようなものへの利用は避けるべきです。
AIという名の専属エンジニアは、あくまでも個人的あるいは現場レベルでのアシスタントとして活用すべきでしょう。
AIを賢く使ってITアレルギーを克服しよう!
いかがでしたか?ITが苦手と感じる人こそ、AIを賢く利用することで、自分ひとりでは到底使いこなせなかった高度な機能を使い、業務を圧倒的に効率化することができます。
AIと対話する方法、そして、守るべきセキュリティ上の鉄則を知ってさえいれば、誰にでも今すぐ実行可能です。
一方で、AIにできることをさせてみることで、逆にAIでは解決できない課題に気づくことになるかもしれません。
セキュリティ面を担保した顧客情報や機密データの解析、企業独自のシステムの構築、あるいは、そもそもAIに問いかける以前の問題の洗い出し……そうした課題が見えてきたなら、それはAIではなく、プロの人間にお任せください。
AIは確かに、無料で、24時間年中無休の、優秀な専属エンジニアではありますが、同時に無責任でゴマすりなお調子者でもあります。
人間のエンジニアは、一般化されたAIでは対応しきれない、個々の事情や理念に基づいた、きめ細かなご提案が可能です。
今まで苦手意識を持っていた方も、これからはAIを賢く使ってITアレルギーを克服するとともに、より便利で効率的なIT化への一歩を踏み出してみませんか?
そしてその際は、我々『IT無双』が皆様のお力になれることを、切に願っています。









